(´・ω・`)まったりいこうぜ

まったりのんびり、色々と書いています。 http://www5.synapse.ne.jp/souki/

爪楊枝で西郷さんを彫ってみた

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 もしかしたら見られた方もいらっしゃると思いますが、今日(2012/02/29)放送の「スッキリ!!」にて爪楊枝彫刻として取り上げて頂きました。事前に告知してよーということだったのですが、生放送の都合上編成が変わる可能性もあるので(この点については後述しようと思います)身近な人にのみ教えるということに留めました。一緒に紹介されたむょりんさんはブログで告知をされたりしていたのですけどね。なんか見てもらうのが恥ずかしかった……というのが一番の理由なのですけどね。見逃した方は本当にすみませんとしか……たた、サイトの方にちょっと写真は出ているのでそれと自分のブログとか動画で雰囲気だけでも知って頂ければ幸いです。

・身近なものを使った細かすぎるアート! スッキリ!!
http://www.ntv.co.jp/sukkiri/contents/yocheck/2012/new/index.html




 作った時のことを少しだけ。今回は裏話というほども無いのですが。
 題材ですが、西郷さんは今まで意図的に避けていた題材でした。というのも中途半端な腕で作るのは鹿児島の方々から見たら侮辱ととらえられるのではないかというもので。たぶん自分の思い過ごしだとは思うのですが……それと資料がかなり少ないのでどうしたものだかと。そんな状態でしたが、今回はスタッフの方々から「鹿児島ですから西郷さんで」という話を頂き、取り組むことにしました。
 いつもは試行錯誤しつつ作りますが、今回は一度簡単な試作品を作っています。一度作っておくと時間の短縮ができるのと、途中で止めて翌日に〜なんてことはできないもので。自分が事前にに作ってというのは結構珍しいと思います。ぶっちゃけると今までの作品でもいくつか作っているものがあります。よく見ると「あれ?」というのがあると思います(´・ω・`) 爪楊枝という特性上、修正が効かないので作り直しとかよくあります。今回の取材では時間制限があるので時間短縮とミスをしそうな部分のあぶり出しという意味がありました。
 番組でベルトのことに触れましたが、地味にそこはこだわりたい部分でした。試作品では別パーツにしていたのですが、試しに凸にしたら結構よくできたので「それじこっちに」と。事前に作っておいて良かった良かった。ただ色を塗ると全く分からないというオチがつきましたが。ははは、なんてこったw
 反省点としては色ですね。資料を事前に集めていたのですが、よく分からない部分が多くて。塗装中もIS01で調べながら調整をするという感じでした。色も一度試作しておいた方が今後は良いかもしれません。取材があるか分かりませんけどね('A`)

 ここからは取材の話を主に。
 まず話が来たのは今月5日ぐらいでした。ニコ動のフレンド登録でメッセージがきて「!?」となったのは記憶に残っています。そして電話番号とか書いてあったのですが、フレンド登録でメールアドレスを返して、そこからはメールでのやりとりをしました。余談ですが、ニコ動のフレンド登録ではメールアドレスの入力ができないんですね。おかげでタイトルにメアドを入れるという強引な方法をとりました。あとメールにしたのは電話だと聞き漏らしが多いからでして。以前した病気の関係で声が聞きにくいことがあるのでそのためにメールで……
 取材があったのは10日です。場所はどうしましょうとなったのですが、結局自室となにりました。はい、部屋の片付けを始めました。テキストの資料なんかをドタバタしつつ片付けをしてあの状態になりました。自分の左側に道具を置いているのですが、そこは殆ど手つかずでした。それはそれで「工作室っぽい」ということで採用されました(´・ω・`)
 放送自体は10分程度でしたが、取材だけで6時間近くかかってます。その間殆ど録画をしていまして。あの放送されたのはその一部です。あと意外だったのが、ビデオはテープなんですね。デジタルデータは信用出来ないとのことで、今までに蓄積があるテープを使用するそうで。結局3本ぐらい使ったんじゃないでしょうか。
 それに関わることですが、取材はディレクターさん一人でした。カメラマンとインタビューを兼務されていました。途中で入っていた声はディレクターさでした。そのディレクターさんがすごく良い方で『作業は好きに進めてください。休憩も自由にしてください。』といつも通りにさせて頂いたので助かりました。あと作業ができないぐらい緊張していたのですが、話をしたりで緊張をほぐしてもらったりで助けて頂きました。本当に気さくな方でした。また会いたいですね。
 裏話的なことを言うと、何度か撮り直している部分があります。自分が噛んだり、噛んだり、噛んだり('A`) あとはアングルが悪くて見えなかったりという部分は少し取り直しをしています。小さいものだったのでピントが合う範囲が狭く、撮影には本当に苦労されていました。これは南日本新聞での取材と一緒ですね。ものがものなのでいつも取材をされる方には面倒をかけています。
 あと「顔とか名前はどうして出さなかったの?」ですが、これはディレクターさんたちに説明をして納得をしてもらいました。身晴れというデメリットもありますが、どちらかというと作った側の意地ですね。顔が出たりするとそちらに目が行って作品に目がいかないのでは?と考えたからです。南日本新聞さんの時も一緒です。あの時は漠然とした説明しかできずに迷惑をかけていましましたが……今回ははっきりと説明できました。自分としては自分自身よりも作ったものに興味を持って欲しいんですよね。自分にインタビューするよりもその時間で制作したものを見て欲しい。そういう感じです。きっと甘いと言われそうですが、自分としてはそういう気持ちなので。こうして書いているのも「動画見てね!」「自分の作ったものを見てね!」という思いがあるので。あとはちょっと謎がある方がおもしろいじゃないですか、とw
 最後の暗い中での西郷隆盛像とのツーショットですが、あの爪楊枝を持っている手は自分です。一緒に行って撮ってきました。4回ぐらい撮り直しをしたんじゃないでしょうか。寒くて手が震えたり、フレームに入らなかったりで苦労しましたね。何よりも周りの視線が痛い痛いw しかし最後にあれを撮って良かったと思います。行った甲斐はあったんじゃないでしょうか。

 視聴した感想を最後にちょっとだけ。
 視聴者の反応は分かりませんが、スタジオの反応はおもしろかったですね。やはり作った身としては見た人の反応は気になりますよ。驚いてもらったりと反応が良かったので見ている自分も嬉しかったです。テリーさんから「売れるんじゃない」とか言って頂いただけでもありがたいです。売れるのかなぁといつも漠然と考えていたのですが、こういう方に言っていただけると後ろから押された感じになりますね。プレゼントとしては嬉しい……のかな、これ。肉眼では殆ど見えませんからねー。と言いつつ自分はいつも裸眼で作業をしているわけですが。

 そんなわけで一生に一度あるかないかという出来事がありました。それも4年に一度しかない日に。思い出深い一日になりました。ここで止めるつもりはないので、通過点になれば良いなぁとは思っています。折角3年以上続いたのですから、このままできるだけは続けていきたいですね。