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(´・ω・`)まったりいこうぜ

まったりのんびり、色々と書いています。 http://www5.synapse.ne.jp/souki/

売れば良いじゃん、という意見に対するお話

 たまに言われる事があるので、長くなるし書いておくかーと思った次第で。
 爪楊枝を削ったり、色々と作っているとよく言われるのが『それ、売ったらいいのに』という言葉。定職についていないので、そりゃ金は欲しいと思いますが……何かを作って売る、というのは結構難しい話だと自分は思っています。法律とかやる気とかそういう以前の問題ですね。

 まず何か作る上で考えるのが「作る際に必要な金」。縫い物であれば布や糸、編み物であれば毛糸、シルバーアクセサリーであれば銀といった材料ですね。それに加工する際の道具の減価償却。シルバーアクセサリーなどであればワックスから銀に加工する際の費用もありますね。プログラムであれば開発環境やストアでの販売手数料もこれに含まれると思います。それだけではトントンで利益は出ません。むしろ赤字でしょう。というのも制作する上では時間が必要になります。見落としがちですが作るのは手間がかかるわけです。それらもコストとして考えられるのではないかと思います。

 自分の爪楊枝の場合どうなるか少し考えてみます。
 材料は爪楊枝。単純に1本1円とでも考えましょう。それから道具が必要です。削るためのカッター、替え刃、紙やすりと作業台に敷くカッターマット。塗装をするための筆、塗料に接着をするための接着剤。ざっとこんなものでしょう。いくつか消耗品がありますね。カッターの刃は1つで1枚は使う(デザインナイフの刃は折れないため切れ味が悪くなったら交換です)ので10円程度。塗料と紙やすりは色々とと含めて10円ぐらいにします。そこまで高くないでしょうが……ということで爪楊枝だけ見ると1円とかですが消耗品を考えればそれだけで21円になります。消耗品が材料の20倍とか前代未聞です。
 それじゃ20円ちょっとで売れば良いかと言われれば、自分はお断りします。加工に手間がかかるからです。先日作った猫の場合は2時間ぐらいですし、その前のかき氷などは1時間ちょっとです。時給で考えれば大したことはないでしょうね。以前働いていた時の時給で考えたら1000円しませんし('A`)
 1000円でと言われればうーん、と悩むでしょうね。ここからはちょっとした裏話的なものになりますが。動画では邪魔になるので話をしたりしていませんが、設計図を簡単にですが作ったり、試作をしたりします。今回は時間がなく色を作ることができませんでしたが、ある程度色を作ったりします。出先で「これは!」と思ったらメモ帳にネタを書き込んだりします。そういう「直接関係ないかもしれないけど、間接的なに関係してくる費用」もあります。ついでに言えばご飯だって食べたいです。腹が減っていては作るのもままなりません。

 こうして考えると「作ったものを売れば良い」と言われた場合、どれだけの値を付けたら良いか正直困るのが現状です。作ったものに対する愛着というのもあります。
 それとこれは自分だけの悩みかもしれませんが、前例が無いので価格をどう付けたら良いのか分かりません。価格を付ける上で何か元になるものがあればそれより『ちょっと高めにしようかな』『少し低くつけてみようかな』とできますが、基準がない場合はどうしたら良いかさっぱりです。安くつけてしまった場合はそれが基準になり高く見てもらえなくなります。だからといって高くつけてしまうと今度は売れません。適正価格が分からないこと、それから1発目が基準になると考えると足踏みしてしまいます。割と難しいところです。
 自分で付けられないなら誰かにつけてもらったらという意見もありましたが、その場合は価格を付ける人が正当な価格をつけるスキルがあるのかが問題になります。どういう人が上に挙げたものを含めて適正に価格をつけられるかは自分には分かりません。

 色々と考えることはあるのですが『売ってみたら?』という人に対して最近は一言だけ返すようにしています。「あなたがした仕事に価格が付けられますか」と。会社勤めをしていた時にはあまり考えませんでしたね、自分の仕事を売るとしたらどれだけの値を付けるか。書類を作ったとしてこれを上司に売るとしたら一体いくらになるか。もし個人でこれを売るとしたらいくらにするか。そう考えてみると「作ったものに価格を付ける」というのは中々難しい問題です。