(´・ω・`)まったりいこうぜ

まったりのんびり、色々と書いています。 http://www5.synapse.ne.jp/souki/

自分も60過ぎの母にiPhoneをプレゼントしてみました

 はてブを見ていたらこんなエントリーが出ていました。

離れて暮らす64歳の母親にiPhoneをプレゼントした結果 - mobconsa106 Life Log

 自分も似たようなことをしていたので、参考になればとまとめてみようと思います。お役に立てるか分かりませんが……

■母について

 年齢を出すとブログが見つかった時に文句を言われるので60代ということだけで(冗談抜きで見つかるおそれが……)。未だに孫どころか彼女すらいないでごめんなさい。
 テレビでチャンネルを変えたりはできます。ガラケーでメールと電話はできますが、アドレス帳に登録したり、というのはちょっと苦手で手伝ったりします。
 自分はX06HT2を、妹がiPhoneを使っていたので「そういうものがある」というのは知っていたようです。

■渡した経緯

 自分が友人からiPod Touchを譲ってもらったのと、IS01の3円祭りがきっかけです。まわりまわってIS01がiPhone4になり、持っていたTouchをどうしようか……となった時に『そろそろ誕生日だし、お下がりではあるけど妹のiPhoneが気になっていたみたいだし渡してみようかな』と思いました。

(´・ω・`)「そろそろ誕生日だろ。お下がりだけど」
J( 'ー`)し『iPhone?』
(´・ω・`)「そんな感じ。外ではネットに繋げないけど、家なら使えるよ」
J( 'ー`)し『ありがとう』

 それから3年経ち、自分がiPhone5Sになったことをきっかけに、使っていたiPhone5を母に譲りました。

( ´・ω・`)「ちょっと早いけど、母の日のプレゼント」
J( 'ー`)し『えっ、何……これiPhone?』
(´・ω・`)「正解。回線は切っているから今までと同じ使い方しかできないけど、月額費用はかからないから」
J( 'ー`)し『カバー買いに行かないと!』

 その後、ヴィレッジヴァンガードで30分近くケースを選んでおりました。『これもいいけど……こっちもいいねー。どれがいい?』と迷っていました。

 まずは初めてTouchを手にした時の話をして、それから最近の様子についても話をしようと思います。


■IDとパスワード

「ID」「パスワード」という概念が無いんですね。電子レンジやテレビ等は設定はあってもIDなどを入力することがありません。どう説明したら良いか迷いましたが『IDは銀行のクレジットカード番号。パスワードは暗証番号と一緒』と説明しました。結構しっくりきたみたいです。
 なおメールアドレスを持っていなかったので、Gmailを作成して、それをAppleIDにしたのですが「どっちがどっちか分からない」という事態になりました。今は手帳に「GoogleのID」「Googleのパスワード」という感じで書いています。サービスによってIDとパスワードが変わる、という点はクレカの説明で少し分かったようですが、どちらかわからなくなることがあるので、明記しています。

■月額いくら掛かるの?

 やはり心配されるようです。
 家の回線を使っているから大丈夫だよーと説明しても腑に落ちないようでしたw
(´・ω・`)「水道代が定額のアパートとかあるでしょ?そういうところに蛇口を増やしても増えないのと一緒。家の回線を使っているから心配ないよ」
J( 'ー`)し『そうなの?大丈夫なの?』
 最終的には明細を見せて、変わっていないよね?と説明をしました。

■入れたアプリ

  •   天気とか占いとかニュースを見れる?ということだったのでこれを入れました。中々良い感じです。

  • Google 検索

    Google 検索

    • Google, Inc.
    • ユーティリティ
    • 無料

      検索は検索とアプリを分けました。調べたいことがあればこれで調べてねーと。当時はiOS6だったので検索はわかりやすくと思いまして。

  •   元々日記を書くのが習慣の母だったのと、祖母が認知症になり忘れることに恐怖感が多少あったようなので、いつでもメモがとれるようにと入れてみました。

     それとこれは文字入力の練習もかねてです。
  • BPNote Lite

    BPNote Lite

    • hazelnutworks
    • ヘルスケア/フィットネス
    • 無料

      高血圧の持病を持っていて、血圧の記録を今までノートにつけていたようですがこちらに入力してみてと言ってみました。試しに3日だけでも、と言って。3日というのはグラフ化された時に山か谷ができる日です。入力した数字が自動でグラフになる体験は新鮮だったようです。

  • i読書 - 青空文庫リーダー

    i読書 - 青空文庫リーダー

    • yaslab
    • ブック
    • 無料

      たまには本を読みたいなー、とのことだったので。無料で沢山の本が読めるのはこの世代にとっては衝撃のようです。未だにダウンロードはできませんが開くことはできるようです。ちょっと画面が小さいかなぁ……と言っているので今度はiPadを買って、ということでしょうかw

  • NHKネットラジオ らじるらじる

    NHKネットラジオ らじるらじる

    • NHK (Japan Broadcasting Corporation)
    • ニュース
    • 無料

     ラジオを聞きながら家事をしているのですが、据置型のラジオでは台所に行ったり風呂に行ったりしながら聴くことができないので、持ち運びができて電波状況に寄らないのはありがたいみたいです。
     radikoも一応入れていますが、メインはこちらのようです。

 最初に沢山入れると混乱するので最小限にしました。
 他にも入れていますが、メインで使っているのはこれぐらいだった気がします。

■憧れのフリック入力ができる!

 ガラケーでもタジタジの母でしたが、フリック入力は「格好いい入力」と見ていたようで、恐る恐る入力していました。
J( 'ー`)し『「う」は……あ行の……』
(´・ω・`)「ファイトだ、母さん」
J( 'ー`)し『できた!』
 という感じが続きました。自分が初めてスマートフォンを手にした時もこんな感じでしたね……トグル入力は頑なに断っていました。折角だから格好いい方を、とのことでした。頑固です。

■困ったときのホームボタン

 最初の画面に戻る、ということがまず分からないんですね。最も時間を使ったのが同じディスプレイで切り替わる、という現象を理解することでした。まだiOSだったので良かったかなーと思っています。
 最初にAndroidにするかiOSにするかで迷いましたが、自分が実際に使い、母の生活とかを考えた末にiOSを選択しました。間違いではなかったようです。

■実は初デジカメ

 母が一番喜んだのはカメラの存在でした。ガラケーにもカメラがついていますが、画質が良くなかったこととギャラリーの使い勝手や画面の小ささなどもあってカメラはおまけと思っていたようです。
 最初はコツが掴めずブレまくっていましたが、何度も何度も撮って練習してみたいです。
J( 'ー`)し『写真撮るの楽しいね。やっぱりじいちゃんの血かしら?』
(´・ω・`)「そうだねー、自分も好きだし」
J( 'ー`)し『じいちゃんが生きていたら喜んで使ったかもね』
(´・ω・`)「もうちょっと生きていて欲しかったけど、代わりに母さんが楽しんで」
J( 'ー`)し『そうする』


 ■そして現在

 使っているアプリはほとんど変わりませんでした。色々とサービスがリリースされていますが、無理をして新しいサービスをさせようとは思っていません。負担になったり、嫌な気分になれば使わなくなるのは年齢に関わらず同じですから。それよりも今使っているものをもう少し深く使えるように、と意識しています。

 現在の母ですがこんな感じになっています。

  • 出かけたらiPhoneで写真を撮って友人たちに見せたりしている。
     メールに添付は未だにできないので、自分は帰省した時に見せてもらっている。そろそろやっても良い頃かも。
  • 写真の撮り方が上手くなった
     以前はピンぼけなどが多かったのですが、最近では角度を確認したりして撮っています。iPhoneになった時に真っ先にカメラを起動させて画質などを確認していました。
  • イベント情報をテレビで見たら、検索をして、マップアプリを使って場所を確認して父に『行かない?』と誘ってたまに夫婦で外出している様子。
     リア充か。リア充だな、うん。
     しかし、いつの間にマップの使い方を覚えたんだ、母よ。
  • フリック入力が早くなってビビった。
    一緒に飯を食べに行った時に颯爽とiPhoneで写真を撮り、瞬間日記に記録。店の名前等を入力して頂きます。最初と比べると劇的に早くなった。
    J( 'ー`)し『時々ね、携帯電話(ガラケーのこと)でもこっちの入力をしちゃうの』
    (´・ω・`)「マジかよ……」
  • Siriに感動
    (´・ω・`)「ホームボタン長押ししてみ」
    iPhone「ポポン♪」
    J( 'ー`)し『!!』
    (´・ω・`)「今日の天気」
    iPhone「今日の天気です」
    J( 'ー`)し『未来ね』
    (´・ω・`)「未来だね」
     文字入力をしないで良いのは思った以上に楽みたいです。たまに暴発してびっくりしていましたが。
  • 医者にびっくりされた
     血圧測定の記録は手帳からiPhoneに完全移行しました。今では体重も入れたりしているようです。
     病院で血圧の推移を見せるらしいのですが、医者がびっくりしていたようで……
    J( 'ー`)し『病院で見せたらね、凄いですねって褒められたの』
    (´・ω・`)「そりゃなー」
    J( 'ー`)し『いいわね、こういうの』

 ■歳とか関係ないんじゃね?

 環境とかあるとは思いますが、そこまで年齢って関係ないんじゃないかな?と思ったりします。使っているアプリの数は少ないのですが、よく使うアプリなんて限られているので似たり寄ったりかなと。
 問題は老眼のほうですね。まだ大丈夫、とのことでしたが文字サイズを少し大きくしてきました。見やすくなったようで何より。

■余った端末があれば渡してみたらどうでしょう?

 自分としては渡して良かったと思う最大の理由が『会話のきっかけができた』ということでした。「最近血圧つけてる?」と手帳に書いている時には聞きにくかったのですが、「血圧を入力するアプリ、使えてる?」は割と聞きやすいです。動きもですが、血圧の推移も見られるので一石二鳥でした。
 自分から声をかけることもですが、母からも『ここに行ってきたの』と写真を見せてくれるようになりました。分からないことがあれば聞いてくることも増えました。

 この歳になって、何度実家に帰って、何度話ができるかと考えるようになりまして……そうなった時に少しでも会話のきっかけになる、というのは大事なのではないかと思ったりです。
 確かに母に教えるのは面倒くさいことも多いです。それも親孝行かもしれないし、会話ができるだけでもまだ幸せなんだろうなーと思うようになりました。

J( 'ー`)し『いい子なのに、なんで彼女ができないんだろうねー』
(´・ω・`)「すまぬ」

 という連絡がきて滅入ったりしますが。
 今日も母は地元でYahoo!ニュースを見て、血圧を測って、愚痴を瞬間日記に綴っていることでしょう。来月、帰るかなー、顔を見せに。