先日twitterで「作ったプログラムを公開する」と言ってしまったので公開しようと思います。
後悔先立たず、ですね。
「でじもじ」って名前の文字盤です。
正確には「コミュニケーションボード」という類になるらしいですが。
ぱっと見たところ、スクリーンキーボードですが正解です。
その前にまずは文字盤がどういうものかの説明をしたいと思います。
コミュニケーションボード(以下文字盤)は音声によるコミュニケーションがとれない人のために使われます。
文字盤を指さしたりすることで会話をするというものですね。
実際にこういうものが販売されています。
【楽天市場】音声によるコミュニケーションが取れなくなった場合のボードです。
言語療法 コミュニケーションボード:株式会社メディテイク楽天市場支店
http://item.rakuten.co.jp/meditake/mh82-004-11/
それをパソコン上でやってみたらどうだろう、と思って作ったのがこれだったりします。
買ったノートPCがタッチパネル対応だったので、やってみたらおもしろそうだと。
それと祖父が小脳出血で寝たきり生活になり、言語障害もあったのでこういうのを作ったら良いかなというのも理由の一つです。
それじゃこういった板状の文字盤を使わずにわざわざパソコンを使ってするメリットは何かって話になります。
一つ目に「拡張性」。
画像では五十音しか表示されていませんが、CSVファイルを編集することで入力する言葉を編集できます。
要は好き勝手にいろいろと言葉を入れて使いやすくしていけます。
二つ目に「ボタンの数が多い」。
現在1ページに20個のボタンを配置しています。
合計400個の割り当てができます。ボタンを二層式にすることで押し込みました( ̄▽ ̄;
板でするとしたら大変なんですよね、結構。
上の拡張性とも関係するのですが「お」「は」「よ」「う」と入力するのと「挨拶」→「おはよう」と入力するのはどちらが簡単かというと後者だと思います。
配置できるボタンが多ければそれだけ入力する手間も省けますからね。
三つ目に「介助者の慣れがあまり要らない」。
実際に文字盤を使って話をするとわかるのですが、結構大変なんですよね。
読み上げるスピードとか、長文になるとそれだけ言い続けないといけないので。
そういうのが少しでも軽減できたらなと思ってます。
あと利用者の対象は高齢者です。
つまりパソコンにあまり慣れていない人に使ってもらいたいなと。
なので極力複雑なことをさせないようにしています。
ダブルクリック、ドラッグなどはありません。うちのばあちゃんができないのでつけませんでした。
テキストボックス内のカーソルの移動なんてありません。老眼であの細い棒を見つけろって辛すぎます。
そしてある程度いろいろと手を入れられるようにしました。
文字の大きさ、ボタンの色なども変更できます。
ディスプレイに応じて変更できるようにしてみたつもりです。
ぐだぐた書きましたが、結局のところ「しゃべれなくなった人の声の代わりになって欲しい」だけです。
3年間寝たきりだった祖父はいろいろとしゃべりたかったんだろうなと今更思ったりします。
文字盤とかもっと早く知っていたら使ったのになと。
こういう後悔をする人が一人でも減れば幸いです。
実際に使ってみるとこんな感じです。
試作型なので現在とは少し違いますが、方向性は一緒です。
試してみたいという物好きな方はこちらからどうぞ。
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