1年ほど前にですが、Chromebookを購入しました。たまにAmazonでセールになっているこちらです。
そもそも今頃レビューをするのはなぜ
忘れていたからです。
というのも理由ですが、自分は飽きっぽくて、買っても続けて使うというものは珍しいのです。それでも使っている理由があるのだろうと自分の振り返りのためにも書いてみることにしました。
まずは良かったことを列挙します。
良かったところ
バッテリーのもちがいい
1回のフル充電で、だいたい10時間近く使えます。動画を見続けても全く問題なし。
充電もUSB Type-Cで充電ができるので、ケーブル1本とモバイルバッテリーでどうにかなります。
ツーリングに出かけるときに持っていくというのも便利です。
Android端末の回線を使ってネットが使える
同じGoogleの端末なので、Androidとの相性がとても良いです。
後述するAndroidアプリもですが、それ以上に外出先のネット環境を手軽に得られるメリットがあります。
どういうことかというと、Androidのスマホとペアリングをしておくと、タスクバーからテザリングをONにできます(この場合はBluetoothテザリングになるみたいです)。
スマホでわざわざテザリングの設定をせずに、ChromebookからONにできるのはとても便利です。また回線をわざわざ用意せずとも、共用できるのでコスト面からも優秀です。
かな入力ができる
個人的にはここが重要でした。
かな入力をする人は少ないので、対応しているOSがとても少ないのです。Android、iOSともにかな入力には対応していません。そのため長文を入力するとなると必然的にローマ字入力かフリック入力になりますが……疲れます。
慣れた入力方法が使えるのは重要でした。特にこうしてブログを書くときには重宝します(これは自宅で外付けキーボードに繋いでChromebookで書いています)。
ペン入力ができる
文字の入力はキーボードが主ですが、ペンで書くことも多くあります。
イラストの下書き、ツーリングのメモ等、手書きの方が楽なことが多いです。ツーリングに持って行き、ちょっとした時間で振り返りのメモを書ける、というのは自分のスタイルにとても合っていました。
ペンは付属していないため、別途購入しました。
USI規格であればどれでも良いのですが、現状ではこれが一番入手しやすいのではないでしょうか。
このペンを買ってから、メモやイラストが描きやすくなりました。やはりペンで手書きは頭の中から出すには最高のツールです。
メモ用のアプリ
Googleの「手書きメモ」を使っています。
パームリジェクション(手がくっついても認識しない)があったりとなかなか便利です。
欠点としては、Chromebookでしか開けないことでしょうか……。これがPCから閲覧だけでもできたら最高なのですが。
あとはAndroid向けのこれを使っています。
イラストの下書きはこちらですることが多いです。
どちらのアプリも高速で立ち上がり、手書きができるのでノートのように使えています。
Androidアプリが使える
Chromebookのウェブアプリだけでもできることは多いのですが、Androidアプリでできることの幅が広がります。
とは言え、正直「かゆいところに手が届く」程度で、ほとんどはChromeでどうにかなっています。ブラウザでできることって多いんだなーと実感しています。
おそらくブラウザですることがほとんどなので、Chromebookとの相性よかったのではないかと思っています。Twitter、動画視聴、ブログを書くなどはほとんどブラウザですね。
気になったところ
ログインの方法がめんどくさい
この機種には指紋認証がないので、パスコードの入力でロックを解除します。
androidのSmart Lockを使うとパスコードの入力が不要ですが……スマホを出して、スマホのロック解除をして、Chromebookのアイコンをタップしてとしている間にパスコードが入力できます(´・ω・`)
あとはPINコードも6桁なので、結構長いんですよね……。
意外と重い
この機種の場合ですが、見た目以上に重いです。
本体に「背面カバー(スタンド)」「キーボード」がつくので、1kg近くの重量にはなります。ただ、意外とというだけであって、ノートPCなどと比べると軽い方です。
キーボードの右側が少し窮屈
かな入力だからの問題ではありますが、右側が狭いと入力に若干の窮屈さを感じます。「゛」「゜」といったものを入力する必要があるので、実は使用頻度が高い場所です。
ASUSなどの機種ではそこまで幅が狭くないので、機種やメーカーの問題ではありますね。
かな入力ができる、という部分でこの問題は些細なことですが、慣れるまでには時間がかかりました。
キーボードが分離式だとごろ寝しながら入力ができない
盲点だったのがごろ寝の時でした。キーボードが使えません。分離させて、ゴロゴロと動画を見たり、本を読んだりする分には全く問題ないので、何かを書いたりする場合の話です。
座って使う場合でも膝に置いて使うのが少し難しく(スタンドで支えるタイプなので、膝に置くと不安定)、机がある場所がメインになります。
データの保存は基本的にクラウド
データを本体に保存する、という使い方は向いていません。 もし旅行中にデジカメなどのデータを保存するためにと考えているのであれば、まったく向いていない端末です。
そもそもストレージが小さいのと、サブ端末として使うのでメイン端末とデータを共有できた方が便利です。
本体に保存しているデータは、オフラインで使うデータ、主にKindleです。それ以外は「ネットにつないで使ったらいいや」と思っています。Officeデータなどはその主たるものです。ネットにつながるのであれば、不便を感じることはないでしょう。
USBメモリなどからデータを開いたり、保存することはできます。Windowsと比べると使い勝手と読み書き速度がいまいちです。
プリンターはつながらないと思った方が良い
データの取り扱いは得意なChromebookですが、印刷関係は苦手です。
対応しているプリンターがとても少ないです。印刷はメイン端末か、ネットプリントを使う方がよさそうです。自分はメイン端末から使うようにしています。
具体的な使い方
よかったところ、気になったところを挙げても「実際どうなのよ」という部分は気になると思います。
「自分はこういう用途に使っていて、便利に感じているよ」という話を少しだけしたいと思います。
動画、電子書籍の視聴
自分が一番つかっている用途はこれです。
PCの横に置いて、サブディスプレイのようにしては動画を垂れ流しにしています。
あとは布団でゴロゴロとしながら、電子書籍を読んでいます。この時にはキーボードを取り外して使っています。軽くなるので、取り外し型のメリットだなぁと思っています。
こういう情報の消費にはChromebookはとても向いていると思います。
ツーリングのメモ
情報の消費に向いていると言った直後に、情報を作る、まとめるという話をするのはどうかと思うのですが……。
ツーリングに出かけている途中、または帰ってきた後にキーボードまたは手書きでまとめています。自分の場合は手書きがほとんどです。ざっくりと地図を描いて、そこに何かあったかを書いてまとめる方法をとっています。直観的で「ここを動画にしよう」というメモを取りやすいと感じます。
ノートと比べればほぼ無制限な広さと書き直しができるのはデジタルメモの強みです。
いざとなったら地図を画像として読み込むことができますからね。
以前はWindowsタブレットを使っていましたが、Chromebookは起動が早く、動作も軽快なのでさくっとメモができて重宝しています。
単一作業
上の2つのまとめになりますが、単一の作業をするのであれば必要十分です。逆にいくつもの作業を並行することは苦手です。端末のスペック問題ではありますが……Chromebookの安い端末であれば「するなら一つの作業」だと思うと使いやすいです。
これはブラウザでも同じことが言え、数十のタブを開くのであれば向いていません。しかしメールなどのチェックや、検索をする程度であれば必要十分です。
「ちょっとした作業はChromebook」と割り切ると快適です。
総評として
Chromebookと相性が良いタイプは
- メイン端末を持っている。
- 単一作業、動画を見たりするコンテンツのー消費系が中心。
- かな入力をする。
- 移動先、横になったりしながらメモを取る。
- データは基本クラウドに保存する
という感じかなと思います。
ちょうど自分はそのタイプに当てはまったので、とても便利に活用できています。どれか一つだけでも当てはまるのであれば、サブ端末として購入するのはありでしょう。