以前車載動画の作り方について書いたのですが、Twitterで意外と話に出たのが「セリフ」についてでした。
自分の車載動画がすずきつづみが淡々と一人で話をする、というスタイルです。
ニコ動に上がっている車載動画は基本的に2キャラ以上(運転するマスターとサポーター、キャラだけ)の掛け合いをするタイプが多めです。
その中で、一人で説明をしながらする動画は少数派だと思います。
そんなわけで、あまり参考にならないかもしれませんが、セリフを作るときにどういう点に注意しているかをまとめてみます。
そもそも何の話をしているか
車載動画で何の話をしているかですが、大きく2ケースに分けられます。
- 走行中
走っている最中ですね。
この時には大体画面に見えていることを中心に話をします。左に何があるとかです。 - 目的地到着後
詳しく解説するよりも、ざっくりと「ここが良かった」だけ説明するようにしています。感想は個人差がありますしね。
あとはできるだけ、メインテーマとサブテーマに分け、最低一つずつ入れるようにしています。
それぞれ具体的に説明してみます。
具体的なセリフの話
先日上げた動画で説明します。
- 移動中
産業道路を走っているシーンと、産業道路から入ったシーンがあります。
産業道路はロードサイドっぽい感じがあるので、そこに触れました。ハンズマンやオプシアについても詳しく触れることはできますがさらっと名前を出す程度にしました。メインではないので。
移動中の話は結構さらっと流すことが多いです。景色が流れているので、流動的に話をしないといけないこと。一つのことにこだわると、景色よりも解説の方に注意が向いてしまうからです。あくまでも「景色を見てもらうための説明」に徹するようにしています。 - 目的地
今回だとやよい軒に着いてからです。
今回のメインテーマは「高槻やよい誕生祭」です。サブテーマが「やよい軒のご飯」です。もう少し掘り下げると「やよいちゃんは可愛い」が今回の主題なので、できるだけ画像を多めにしました。うちの担当アイドルを知ってもらえたら、それで今回のメインミッションは達成です。
そしてやよい軒のご飯は安くて美味しいがサブテーマです。これで見た人が「今度の休み、やよい軒に行ってみるか」と思ってもらえたらサブミッションは達成です。
テーマに対して、クリア条件をつけておくと個人的に話を作りやすいなぁと思っています。ゲーマーなので。
セリフの作り方
自分は全部のセリフを作って、それを推敲して動画にします。
ツールとして使っているのは、メモ帳とNolaです。
- 並べた動画を見ながらセリフを入れる。
この時には大体勢いでがーっと入力します。一度最初から最後までセリフを作ります。動画編集ソフトの横にメモ帳を開いて、がんがんタイプします。
時々「うーん」と悩むことがありますが、その時にはディスプレイの下に自分で描いた立ち絵を置きます。「つづみちゃんだったらどう話をするかな」と考えるためです。ラバーダック・デバッグを見てやってみたところ、自分には合っていました。 - テキストをNolaに貼り付け
なぜわざわざとなりますが、いくつか理由があります。 - 推敲したテキストをCeVIOに貼り付ける。
- CeVIOからstrファイルでエクスポートして、動画編集ソフトにインポートする。
推敲について
せっかくブログのネタにするのであれば、最初と最後の比較をしてみようと思い立ちまして、やってみました。
画像だと見にくいですね。
水色の部分が変更した場所です。
後ろと距離がとれたので、行きますか。
↓
後ろの車と車間が十分にとれたので、行きますか。
左に壁があって死角ができているので、しっかりと止まりましょう。
↓
左に死角があるため、停止線でしっかりと止まりましょう。
しかし駐車場の方が怖いことがあるので、停めるまでは油断せずにいきましょう。
↓
しかし駐車場は飛び出し等の怖いことがあるので、油断せずにいきましょう。
変更点を一部抜粋しました。
基本的には「その文で何を言いたいかを具体的にする」ように心がけています。
「後ろと」ではなく「後ろの車」としたり、「駐車場の方が」よりも「駐車場は飛び出し等が」としています。
できるだけ「こそあど」といった指示語は使わず、具体的な名称を使うように気を付けています(「近い店舗」ではなく「近い方」となっていたのでできていない部分もありますが……精進します)。
動画を作っていて思うのですが、日本語はしゃべり言葉(口語)と書き言葉(文語)が違うんですよね。そうなると字幕の読み上げである形式はどちらに合わせた方が良いだろうかとなります。
かけあい形式であれば、ある程度はやり取りで補完ができるので口語でも良いのでしょうが……一人だとその補完がないので文語寄りになるかな?などと模索しながら作っています。
そもそもなんで推敲をするのか
少し脱線しましたが、推敲する理由は以前の動画作成について書いた通り「疲れさせない」ためです。
「後ろと距離がとれたので」では「後ろ」が何を指すか、距離がとれるとはどういうことか、などと少し考えさせてしまうなーと思い「後ろの車と十分に車間がとれたので」と説明っぽく変えました。
「駐車場の方が」も似たような理由です。「方が」は何かと比較する言葉ですが、この場合はどこと比較しているかを見ている側が考えないといけません。それよりも「駐車場で気を付けるところはどこだろうか」と考えて、飛び出しに注意する内容に変えました。
こうした言い換えなどは地味ですし、どうでもいい部分かもしれません。それでも疲れさせないためにはこうした積み重ねが大事なのだろうと思っています。
そもそも一人で話をする動画のセリフってどうすればいいの
この部分にほとんど触れていませんでしたね。
正直、私にもわからん(画像略)。
わかるとしたら「つづみちゃんはここを走ったらこう言うだろうなぁ」とは思いながら作っています。多分独り言を言いながら、ここは危ないとか、ここの景色は良かったとか、そういうたわいもないことを言っているのだろうなと。
できたセリフを見ながら「うん、それっぽい」と思う。ということを繰り返していたら、何となくできるようになりました。
「このキャラクターだったらこう言うだろう」とかちょっとしたことを決めるだけでもできるのではないかなと。分かっているわ、と言われたらおしまいなんですが。
最後に
車載動画って本当に話をする内容に困ります。未だに困ることが多いです。
そんなときには動画をトリミングして使わない方がいいと思います。無理してセリフを考えるよりも、セリフが出るシーンを使った方が見ている方も面白いと思うので。あと見ている人が疲れることもですけど、作っている自分自身が疲れてしまったら意味がないでしょう。将来紹介されるかもしれなかったところが紹介されないのはもったいないですよ。