(´・ω・`)まったりいこうぜ

まったりのんびり、色々と書いています。 http://www5.synapse.ne.jp/souki/

ミライロIDを使い始めて半年経ちました

 今回は障害者手帳のお話です。

 障害者手帳というのは、ご存じの方も多いと思いますが、紙の冊子のようになっています。精神障害者福祉手帳は2年に1年の更新(ただ、更新日を追記されるだけのパターンもあります)ですが、療育手帳(知的障害の障害者手帳)と身体障害者手帳は更新が10年以上、というパターンもあります。
 その間に紛失したり、ぼろぼろになったりとあります。また自分のように「どこに入れていたっけ」となるパターンもあります。というか、そのパターンが結構多かったので、対策を考えました。

障害者手帳スマホに入れてしまえ

 という発想で見つけたのがミライロIDというアプリでした。

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 株式会社ミライロという民間会社が運営していますが、鹿児島市では保健所、市役所ともに利用を勧めているアプリです。後述しますが、公共機関でも障害者手帳として使えています。

そもそもどういうアプリ?

障害者手帳の代わりになるアプリ

 代替手段であり、身分証明書としての使用は一部の場所を除いてできない点に注意が必要です。またこのアプリは障害者手帳を表示することで障害者手帳を持っていると証明するアプリなので、当然ですが障害者手帳自体は必要です。

 障害者手帳って常に持ち歩いて、出し入れをするとボロボロになるんですよね……。カバーがついているとは言え、薄い紙なので。免許証のようにカード式にするという話が出ていたのですが、現在どうなっているのでしょうか。

そしてありがたいのは更新の通知があること

 障害者手帳に更新日があり、それまでに更新手続きをしないと無効になります。
 身体、知的の場合は更新が10年、またはないのですが、精神障害者手帳は2年に1度更新が必要です。これは精神障害は良くなる可能性があるためだと説明を受けました。

 その更新ですが、基本的には通知が来ません。本人が確認をしてくださいというスタンスです。謎すぎる仕様です。

 ミライロIDには更新の期限を通知してくれる機能があります。
 精神障害者手帳は3か月前から更新ができるので、それぐらいに更新だよーと促してくれます。ありがたい機能です、本当に。

どういうところで使えるの?

 公式の「使える場所」を見るのが正確です。

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 それだけだと「どうせ首都圏だけでしょ、使えるのは」となりそうなので、地方都市である鹿児島ではどういう使い方ができるのか、という点を書き連ねていきます。

一番使っているのは原付で桜島フェリーに乗るとき

 鹿児島市に住む障害者には「友愛パス」というラピカを利用した鹿児島市内間のバス・路面電車の運賃補助用のパスがあります。

www.city.kagoshima.lg.jp

 上記の通り、ラピカを利用しておりバスとフェリーはタッチするだけで利用できます。鹿児島市内間だけですが、基本的に無料で乗れるので、経済的にとても助かっています。

 ただ、桜島へバイクで渡る場合は話が変わります。桜島フェリーは「自動車用の料金所ではラピカで支払いができません」。要するに歩行者だとラピカで支払いができますが、バイクや自動車で行くとラピカでは支払いができません。またバイクや自動車だとSuicaをはじめとした電子マネーでの支払いができますが、歩行者だとできません。どうにかしてくれ!(懇願

 話が逸れましたが、ミライロIDが活躍するのはバイクで桜島へ渡った場合です。

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自動車航送運賃、二輪車運賃については割引の対象外です。

 以上のようにありますが、原動機付自転車だと対象になりました。ありがたい。ということで原付二種で桜島フェリーに乗る場合は旅客料金の半額、100円割引になり、合計370円となります。そしてスマホ電子マネーで支払いができるので、ミライロIDを出して、そのままスマホで支払いができます。今まで手帳を出したりと大変だったのがスマホだけで完結!ドタバタしないで助かります。

 なお、垂水フェリーも同様に障害者割引がありますが、そちらはミライロID、電子マネー決済に対応していないので、注意が必要です(というか、垂水フェリーで障害者手帳を出したことがなかったので、今度確認をしてみます)。

映画館でも使えた

 鹿児島には大手の映画館が3か所(ミッテ10、TOHO、シネマサンシャイン)がありますが、3か所ともミライロIDが使えました。

 使い方としては、障害者割引きでチケットを購入。入館時にミライロIDを見せるだけです。スタッフの方々も分かっているようで「どうぞ」とあっけなく確認が終了しました。ありがたいことです。
 特によく行っているミッテ10とシネマサンシャインは映画のチケットもQRコードになっているので、スマホだけで完結できます。以前はチケットを発行して、そのチケットをなくしたらいけない……と緊張でドキドキしていましたが、今は会員コードのスクリーンショットを撮って保存してから行くようにしています。おかげで不安になることもほぼなくなりました。

ロイヤルホストのご飯が安くなった

 正確には障害者割引ではないのですが、ミライロIDにはクーポン機能があります。
 鹿児島で使える場所は少ないのですが、その中にロイヤルホストがあったので行ってきました。

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 使い方は簡単で、会計時にクーポンの画面を見せるだけです。レジの端末には「ミライロID割引」というボタンがあるそうで、一瞬で割引になりました。
 割引は1割引きですが、複数人で行った場合、全員の割引になるのでかなりお得なりました。友人たちとご飯を食べに行ったときに、少し安くなって喜ばれました。

 あとよく見かける場所としては、ローソンとファミリーマートでしょうか。

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mirairo-id.jp 定期的にスイーツが30円引きなどになっています。ダイエットをしていなかったら、結構な頻度で行けるのですが……。

意外なことに駐輪場が無料になる

 鹿児島市の有料駐輪場は、有人の駐輪場に限りますが障害者手帳を持っていると駐輪場が無料になります。

www.city.kagoshima.lg.jp

 実はこれを知ったのは、この記事を書いている時に「駐輪場……?」となって調べ直して気づきました。
 実際に行ってみましたが、事務所の方にミライロIDを提示したところ「いいですよー」と無料になりました。もうちょっと早く知っていたら……と思う出来事でした。

 鹿児島市で利用できる場所はとても多いので、色々な場所で使えるか確認も兼ねて利用してみようと思います。

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便利だけど、まだ地方だと使える場所はとても少ない

 ミライロIDが使える場所を見ると分かるのですが、鹿児島県で使える自治体は2023年現在で鹿児島市霧島市だけです。他の自治体では利用ができません。

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それでも便利

 やはりスマホに入れられるというのはとても便利です。自分は身分証明書として運転免許証を持っていますが、障害によってはそれらを持つことができない人もいます(今はマイナンバーカードもありますけどね)。

 障害者手帳は身分証明書でもありますが、基本的に手帳という名前の通り紙を折りたたんだもので、開いたりするとどんどん劣化していきます。
 また免許証のように更新の通知もないため、気づいたら失効していた……なんてこともざらです。

 障害者割引についても、自治体ごとに異なっていたり、割引情報についてはまとめられているところがほとんどないのでわかりにくい難点もあります。

 こうした不便な点が解決できたのは、アプリをインストールして良かったなぁと日々思っています。